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ある夏の出来事 パート2

       daisyousekiyu    スタッフブログ, 日記  

こだまの森です。

先日の投稿の続きです。

 

20数年前、突如僕の部屋に現れた黒猫の話。

 

3度目のその時には、僕はもう落ち着いていました。

そして僕はゆっくりと起き上がり、その黒猫に話しかけました。

 

なんと言ったのかは覚えていません。

ただ、その黒猫は逃げることもせずにじっと僕を見つめていました。

 

その後、僕は視線を感じながらもいつも通りの朝のルーティーンをこなし、

黒猫をその場に残したまま学校へ行きました。

 

それから、その黒猫は時間を選ばず来るようになりました。

というか、もともと昼間にも来ていたのかもしれませんが、僕が帰宅したときにも普通にいるようになりました。

何をするともなく、いつもただじっと僕を見ていたような気がします。

そしてある日、僕はゆっくりとその黒い猫を抱き上げました。抵抗はありませんでした。

 

あったかい。

 

僕は猫を抱いたのは初めてだったと思います。

 

こんなに柔らかくあったかいんだ。

 

その時僕らの距離はとても縮まったようでした。

その後も夏の間、僕らは部屋にいるときは多くの時間一緒でした。

話しかけ、時に抱き上げました。

抱き上げたときにはその黒猫はとてもリラックスしていたと思います。

ただ、僕のルールとして窓は決して締めませんでした。

この部屋は、彼ー彼女(僕には雌雄の区別がつきませんでした)にとっては「通りすがりの場所」です。

決してこちらの意思でこの場に留めてはいけない。

そう思っていました。もちろん、飼い主さんのことも引っかかっていました。

「又三郎」

僕だけの中で彼ー彼女をそう呼びました。

風のようにある日すっと僕のもとに来たこと。単純な理由でした。

 

そんな毎日が続いていた時、夜に女性が訪ねてきました。ドアを開け、不安そうな

顔を見てすぐに飼い主だとわかりました。その時も又三郎は部屋に居ました。

どうやら必死に探したのでしょう。

 

僕は窓を閉めず自由にさせていることを伝え、簡単な話し合いのうえ又三郎の意思にしばらく任せることにしました。

その時に彼ー彼女の本名を聞いたのですが、忘れてしまいました。ただ、横文字の可愛らしい名前だったと思います。

 

その後、しばらくして秋が来るのに合わせ、僕は窓を閉めるようになりました。

 

又三郎は僕のもとを訪れなくなりました。

 

しばらくの間、窓越しにその黒い小さな影を目で探していたのを覚えています。

 

不思議な夏の話です。