バネット ヒーター暖まらない→サーモスタット交換
daisyousekiyu ★メカニックブログ
こだまの森です。
常連さんより電話。「窓の氷解けない」「寒い」とのこと。
最近は真冬日が続いています。それは大変です・・・。
で、電話にて問診。
風は出るとのことなのでブロアモータはOK。
風は出るが冷たい風だということ。
「メーターんとこの水温計上がりますか?」との問いに対し、「Cの少上くらいまでしか上がらない」とのこと。
おそらくサーモスタットの開きっぱなしと判断し、後日ご入庫いただくことに。
でご入庫。
車両外観写真撮り忘れましたがバネットです。
しばらくアイドリングするもやはり50℃くらいで頭打ち。
クーラントは適量入っています。
サーモと断定し交換することに。
実はこの車、事前の調べでサーモの交換が少し厄介だという情報を手に入れていました。
写真とともに手順を追っていきます。
まず運転席椅子を外します。
外れました
次にエンジンカバーを外します。
でこんな感じにずらしておきます。パーキングケーブルまで外すと面倒なのでちょいずらしておとなしくしといてもらいます。
ラジエタアッパホースの奥にあります。
取りあえず、周りの邪魔なものを外していきます。
でやっとサーモケースがよく見えてきました。
ハハン、なるほどね・・・。こいつが邪魔なのね!
インマニについているブラケット。ケースのナットを外してもこいつが邪魔してケースが外れない。
でブラケットを外そうにも手前は外せるが奥に工具が入らない!!
左の写真で手前の長いボルトのすぐ上についていたのが手前側ボルト。写真ではすでに外しています。で、右の写真のフラッシュで光っているサーモケースのすぐ左に横向きについているのが奥側ボルト。お分かりになります?
取りあえずサーモケースの取付ナットを外します。
無理とわかっていてちょっとやってみます。
やっぱ無理・・・。ブラケット邪魔!
メカニックによっては奥のボルトを苦労して何とか外したり、どうやらいろいろ。
で、いくつか考えた中で僕が決めたのはこちら。必殺「回転抜き方法」。まっすぐは抜けないがケースを時計回りに回転させれば抜けそうです。そのためにはケースのボルト穴を通るスタッドボルトが邪魔→スタッドボルト外しちゃおう!
バイスプライヤーと浸透潤滑剤を駆使し・・・
なかなか固く苦戦するも何とか成功!
でケースを時計回りに回転させるとはい、取れました!
おなじみ、新旧の図。
あとは新品を取り付け、チャッチャと逆の手順で組み、クーラント足し、水温上昇、ヒータばっちりを確認し終了。
考察・・・
ついている場所が奥にあるのは仕方ないとする。さらにブラケットが真上にあるのも仕方ないとする。にしても、そもそもスタッドボルトにナットで止める方法でなく、普通のボルトで止まっていれば問題はなかったのではないだろうか・・・。
まあ、メーカーが苦労して制作・発売しているエンジンなのでそれ以上は言いませんが・・・。